メンデルスゾーン「宗教改革」
吹奏楽コンクール大学の部全国大会の日。
母校は無事(実際は何事も無くなんて言えないほど血と涙と涙と涙なんだろうけど)金賞。
私のメンタルを燃やすための数少ない燃料が母校の吹奏楽団絡みなので、活躍の話題は本当に嬉しい。
一方、私はオーケストラの練習へ。曲目はメンデルスゾーンの交響曲第五番「宗教改革」。
漢字四文字の副題で重そう、とっつきにくそうと思ったけど美しすぎて完全に曲に惚れた。教会のオルガンみたいな壮麗な響きに、気高くて喜ばしい鐘みたいな金管。
宗教改革300周年記念として書かれた作品で、ルターを守った街ザクセンの礼拝で歌われたフレーズ(ドレスデン・アーメン)やルターが作詞作曲した讃美歌(神はわがやぐら)がモチーフとして大々的に使われる。
ドレスデン・アーメンはワーグナーの「パージファル」のあのフレーズでもある。
作曲の背景や音楽の美しさも素晴らしいのだけど、今日は指揮者の先生が教えてくださった曲の終盤の解釈に感動した。
教会に人が集まって神を讃える華やかな場面から、「神はわがやぐら」の旋律で信仰者と神の一体一のシーンになる。ここで信仰者(個人)と神が対峙するシーンを持ってくるのか、最後に持ってくるとは。信仰の何たるかをここで見せつけてくるなんて熱すぎる。
練習頑張ろう。