新年、仕事とか読書とか
実家へ戻った時に父の本棚から何冊か文庫本を借りてきた。
一冊は城山三郎の『役員室午後三時』、あとは塩野七生の『ローマ人の物語』を何巻か。
1/8~10の連休で大阪から天橋立・伊根に向かう特急の中で役員室の方を読んだのだけど、すごく良かった。経営者の栄華と転落。もはや墜落。
去年の秋にある外資IT企業へエンジニアとして入社した。いくつか配属先候補として提示された案件の中から「面白そうなもの」を基準に選んだ結果、今は大阪でコンサルタントをしている。
毎朝起きては祈るような気持ちで朝食食べ、何度も脳内でクライアントとの会話のイメトレをし、出勤したらマネージャー達の話術や仕事術を必死で盗み、夜は外をふらついたり宿で勉強したりする。私としてあるまじき真面目さ。
今の勤め先と前職で一番違うところは野心家の多さだと思っている。良い意味でぎらついてる。安定志向の人間はほぼいない、そもそも楽をしたければこの会社を選ばないし入らない。役員室午後三時に出て来る経営層の人間達のぎらつきが印象的でリアルタイムに思えたのはこの社風に触れたからかも知れない。
せっかく非常に出来るビジネスマン達とビジネス臭の強い仕事(?)をしているので一度は「ザ・出来る女」な出で立ちになってみたい。今年は城山三郎と松本清張を読みまくろうと思った。